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◆洋三とファミリーマート 第215号◆
● 2006/09/25 UP ●

<タンク紫・前編>
先々月の7月の朝の事でした。
かなり強烈なルックスの男性が店に入って来ました。
紫のタンク・トップに、デニム生地の短パン(短パンといっても、
今日日の膝上までの短パンではなく、太もも全部見える、
かなり短めの短パンで、さらに短パンの裾は
折り返していました。)に、
ハイカットのボロボロの黒い革靴を履いてはりました。

このボロボロの革靴と日焼けした肌と
姿勢がかなり猫背でかなり痩せていたのとで
浮浪者の方かなあ?と思ったのですが、
髪の毛は短めに散髪してあるし茶髪に染めてるし
髭も生えてなかったので、
浮浪者ではなさそうでした。

パッと見は若そうなのですが、よく見るとおっちゃん顔でした。
年齢は僕と同じくらいかもしれません。

僕はこの男性に『タンク紫』と命名しました

タンク紫は舌っ足らずな喋り方で
「すいましぇ〜ん、トイレ貸ひてくらさ〜い。」と行って来ました。

10分くらい入ってはったでしょうか?
トイレから出て来て
タンク紫はレジカウンターの方にやって来てました。
そしていきなり、恐怖に満ちた表情で、こう言って来たのです。

「すいましぇん!!さっき知らない人から襲われたんれす!!
背中、すごいケガをしてると思うので
見てもらえましぇんか?!」と言って来て
その恐怖に満ちた勢いでなんと?!
レジ・カウンターの中に入って来ようとするではありませんか?!

僕は「ちょっと!!中入ってこんといてといて下さい!!」と
慌ててタンク紫のカウンター内侵入を阻止しました。
阻止は成功したのですが、
タンク紫は「すごく痛いんれす!!」と言って来ました。
僕は仕方なく「それじゃあ、ここから背中見せて下さい。」と
レジカウンター内から
レジカウンターの外に居るタンク紫にお願いしました。
タンク紫は後ろを向き、紫のタンクトップをまくり上げ、
僕に生・背中を見せて来ました。

しかし。全くキズはありませんでした。
タンク紫、なんか悪い幻覚でも見たのでしょうか?(号泣)
「別に、なんのキズも無いですよ。」と言うと、
「本当に大丈夫れすか?!」と言って来ました。
「大丈夫ですよ!!」と言うとタンク紫は安心して
「そうれすか、ありがとうごらいまひた!」と言って
ずっとペコペコ頭を下げながら店を出て行きました。

タンク紫。この翌日も店に現れたのでした。


<つづく>
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